高速道路の標識の文字が何か変? しかも標識がデカイ! 高速道路の標識の文字が変? 標識がデカイ! そう思った方がいらっしゃるでしょうか。実はちゃんとした理由があるのです。それは高速走行時の視野。低速だと視野が広くなりますが、高速だと視野が狭くなります。(新幹線の速さだと0度に近い視野)ですから、遠くから標識や文字が見やすいように標識が大きくなり、文字が変になっているのです。高速道路の標識の見えかたは、高速走行だとそのような感じに見えませんが、低速走行だと大きく見えるのです。一般道標識の倍ほどあります。文字も所々省略したり、区別したりしています。(「鳥」と「島」の区別など)都市高速道路などは制限速度60km毎時であるため、文字は普通の書体(ゴナなど)を採用しています。 これは一般道路の道路標識 高速道路だと上の写真の2倍ほどの大きさになります。 |
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大きさの目安 入口の方向、入口の予告 大きさ120×120cm 出口標識 270×340cm 出口の予告 150×450cm 方面および方向 120×200cm(または150×200cm) 須崎中央IC出口標識の例(大きさは265×350a)
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奈の文字がこんなに違う!!! | |||||||||||||||||||||||
高速道路標識と一般道標識の文字の違いです。たとえば、「奈良」の「奈」の字、微妙な違いがありますね。「示」の部分が少し長くなっています。 | |||||||||||||||||||||||
高速道路標識の移り変わり 高速道路標識が現在の形となったのは1986(昭和61)年10月のことです。その後も標識は微妙に変わっています。
2010年7月より、高速道路標識の仕様変更がありました。それによると、標識の様式は据え置かれましたが、標識に採用される書体が、従来の公団ゴシック&ヘルべチカから、阪神高速道路等で採用されている写植系のヒラギノと欧文のビアログ、数字のフルティガへ変更されました。ただし、適用されるのはNEXCO管理の有料高速道路(※1)と一般有料道路に限られますが、移行措置として、2010年12月まではJB本四高速と公営の高速道路、地域高規格道路、高速道路の新直轄区間などは従来の公団ゴシック&ヘルべチカになります。ただし、後者の道路標識は2011年1月以降はNEXCO採用フォントによる新標識になる場合があります。(※2)一般道路の標識は従来どおりです。(対象は新規開通区間の標識と既開通区間では老朽化の標識の取替えと新規設置の標識に限ります)
遠くから見た場合、一見同じように見えるものの、近づけてみると少し違和感を感じます。中国道吉川ジャンクション大阪方面の標識の場合、「阪」の字が普通の書体になっていました。 ヒラギノ標識と公団フォント標識との比較
ヒラギノ文字は、左図の「公団フォント」と比べて少し太くなっています。 関連リンク ウィキペディアの記事(道路標識の歴史) ※1 NEXCO3社共通の標識に関する技術基準を2010年7月に制定予定※2 高知自動車道須崎西〜中土佐間、尾道自動車道尾道分岐〜世羅間で公団ゴシック標識を確認 |
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案内標識の色の国際比較 (管理者独自によるものです)
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