もし、高速道路が無料になれば… ここでは高速道路無料化(値下げを含めて)に賛成の立場から考えています。 |
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↑高知県東部にも無料の高速道路が存在…
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高速道路が無料になればこんなこともできる! | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
先日、高速自動車国道等の一部無料化が報道発表されました。2010年6月から曜日休日ETCの有無等に関係なく、全ての車に利用できるようになります。当面の間は2011年3月末までの予定ですが、効果があれば延長される場合があると思われます。(2010.2.5) 利用者側では 1.高速道路と一般道路の使い分けができる… 急ぐときは高速道路、急がないときは一般道路と使い分けが出来、移動時間の有効利用が出来ます。…と言っても無料の高速道路がずっと早いんだけど… 2.渋滞時や混雑時、赤信号や踏切に引っかかったときは高速道路で遅れを取り戻す… 遅れの挽回で、警察のスピード違反の取り締まり(通称ネズミ捕り)を避けることが出来る…。 行政側では 1.道路予算の削減 交通量が少なくなるので、横断歩道付近のハンプ(ガタガタ舗装)を設置しなくても済むし、バイパス、線形改良の必要がなくなるので、地方自治体の道路予算の削減に期待できる。 2.交通事故の減少 高速道路を利用する車が増えるために一般道路の交通量が減少することから、交通事故そのものが減少。特に速度超過が原因の事故や高齢者の事故が減少する。 問題点は 恒久無料化になるとインターチェンジ周辺道路の整備にコストがかかる。(交通量増加に伴う事故増加の懸念)平行する交通機関の影響(バス路線の廃止や鉄道、路面電車の廃線など) |
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高速道路の無料化の目的とは… | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
高速道路が有料となったのはあの映画「ALWAYS三丁目の夕日」で有名な昭和30年代という50年前の制度。当時は高速道路建設の財源不足や自動車工の交通が一般道路中心だったこと、当時の自動車保有台数が150万台と少なめだったこと、観光道路をはじめ有料道路が増え始めたことなどで、高速道路は有料だと決めていました。初めのうちは個別採算制でしたが、1972年ごろ、当時の田中首相が個別採算制から料金プール制に変更され、高速道路は永遠に有料となりました。平成になると高速道路は地方に伸びるようになり、高速道路があるのは当たり前となりました。それにも関わらず、日本の高速道路料金がはじめから無料の欧米を除けば世界一高価で、当時の公団は役人の天下り先となって、国民の批判を浴び、そして、地方の一般道の交通事故の増加や車両の増加、信号機の増設に伴う渋滞に加えて、地方自治体の財源不足の影響も加わり、有料による高速道路の整備が頭打ちとなりました。その後、小泉政権によって一部の高速道路が新直轄区間(はじめから無料)として整備がはじまりましたが、政権交代によって、地方の高速道路が一部(限定的でありながら)無料化となりました。高速道路無料化の目的が、自治体の財源不足解消のためだったかも知れませんが…。 高速道路無料化で地方の道路予算削減が期待されているようですが、2020年までに日本の排出温室効果ガス25%削減との矛盾があるのでしょうか。疑問になります。 |
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社会実験による無料高速道路一覧 2011年3月末まで実施 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
近畿地方・中国四国地方
無料化したほうがいい高速道路の区間
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